雨の日の登山。危険性・注意点と必要な装備。初心者向けに解説 /
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雨の日の登山。危険性・注意点と必要な装備。初心者向けに解説

雨の日の登山
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雨の日の登山は、晴れて乾燥した登山道を歩く時と比べたら、危険度は高くなります。

 ●登山道は傾斜しているから滑り易くなる

 ●山の中の土は、粘土質の所も多くあり滑りやすい。

 ●濡れた『木』は、とても滑りやすい(木道や木の根っこ)

 ●岩がある所も、濡れると滑り易くなる

 ●雲がかかって視界が悪くなる(濃霧のような状態になる)

 ●レインウェアを着ることで、視界が狭くなったり動き難くなる

 ●体が濡れる事で低体温症のリスクが高くなる

等々があるからです。

そして山の天気は変わり易くて、晴れているから出かけたのに雨が降って来た・・・という事も

多くあります。

登山中は色々な状況変化があるので、安全に楽しむための知識を身に着けて頂きたいと思います

なのでこの記事では、雨の日の登山の危険なこと・注意点・必要な装備について詳しく解説して

いくので、ぜひ最後まで読んで頂きたいと思います。

 

雨の日の登山の危険性

細かい枝も滑る

滑りやすい登山道の条件

木道や木の根っこ、落枝

 登山道で1番怖いのは木道や木の根っこで、濡れるとツルツルに滑ってしまうからです。

 また風などで落下した、小さな枝も上に乗ると滑ります。

 木道を避けて通る事はできませんが、木の根っこが有るとところでは、出来る限り踏まないよう

 にしましょう。

 また根っこだけでは無く、落枝も滑るので上に乗らないように気をつけましょう。

登山道の土

 粘土質の所が多く、粘土質で無くても真っ黒な土の所は滑りやすいです。

 誰かが滑った跡の所は、極力避けて歩きましょう。

 もしトレッキングポールを持っているなら、先端のカバーを外して使えば、土に刺さるので体の

 バランスを保ちやすくなるので、そういう場面ではトレッキングポールの使用をおすすめします

落ち葉

 落ち葉は、乾いていても滑りやすいのですが、濡れると更に滑り易くなってしまいます。

 さらに、落ち葉によって隠れている木の根っこや落枝を見ることが出来ないから、それに乗って

 しまって滑ることも多いです。

 落ち葉は、一面に広がっていて避けて歩く事は出来ない事が多いので、ここでもトレッキングポ

 ールを使って、体を支えながら歩くのが良いですね。

 トレッキングポールが無い場合は、1歩1歩ゆっくり確実に足を置いて、片方の足が滑らない事

 を確認してから、次の足を進めると良いでしょう。

岩や石

岩場で無くても、登山道には岩や石がゴロゴロしている所が多いです。

濡れると滑り易くなるので、出来る限り上に乗らないように歩きましょう。

岩場を通らなければならない時は、しっかり『3点確保(3点支持)』を行って、慎重に通過して

ください。

視界の悪化

  死海が悪くなる

雨が降って来る時は、雲がかかって視界が悪くなります。

これを『ガスっている』と言いますが、車で出かけた時に霧に包まれて前が見えなくなったと言う

経験をされた人は多いと思いますが、それと同じ状態になってしまいます。

ガスが薄ければ良いのですが、濃いガスになると足元しか見えない状態なってしまいます。

だから足元ばかり気にしていて、分岐を見落として道迷いを起こす事も多々あります。

そんな視界が悪い中で、登山道の状況も悪くなって滑りやすいので、滑落事故の危険性も高くなる

という訳なのです。

川の増水

登山道の中には、川を渡らなければならない所も多々あります。

降り出して直ぐだから大丈夫と思っていても、上流では早くから多くの雨が降っているかも知れな

いので、水の色が濁っていたら増水してくる兆しと考えて、もし同じ道を戻ってくる計画なら先へ

進むのは止めて引き返した方が安全です。

どうしても増水した川を渡らなければ下山出来ない!という状況の場合は、良く川の状況をみて中

でも1番浅い所を選び、流れの勢いが弱い所を選び、トレッキングポールを使って体を支えながら

1歩1歩慎重に足を進めてください。

水から岩が出ていると、そこに乗りたくなってしまいますが、濡れた石や岩は滑りやすいです。

乗った瞬間に滑って倒れてしまう、ということもあるので良く見て慎重に判断してください。

沢の増水が怖い

山では雷も発生しやすいです。

そして高い木々が多いので、落雷も多く起こります。

実際に登山道を歩いていて、黒く焦げた木を何度も見たことがあります。

積乱雲が発達しているのを見たら、雷鳴が聞こえ無くても落雷の危険性は高くなっています。

また積乱雲が見えなくても、微かに雷鳴が聞こえたときには既に落雷の危険度は高いのです。

雷に合わない為には、家を出る前の天気予報確認が大切になります。

もし天気予報で「大気の状態が不安定に・・・」と言っていたら、山へ行く事を辞めた方が良いと

思います。

山の中に落雷から逃げる場所は、ほとんど無いからです。

もし雷に遭遇したら

 急に雷が発生する事も多くあります。

 そういった時には、どうしたら良いかも知っておきましょう。

   1、木の傍から離れる。

     出来れば4以上離れるのが安全だけど、登山道にそんな場所はありませんね。

     最低でも2mは離れてください。

     もし狭い樹林帯の登山道だった場合は、道の中央にしゃがむのが良い

   2,トレッキングポールを持っていたら、体から離れた場所に寝かせて置く

   3,身に着けている金属類に落雷する事は少ないので、それらを気にして外したりするより

     安全な場所へ逃げることを優先する。

     金属類に電流は走るけど、その分が体の中に流れないので少し火傷をするだけでなので

     身に着けていた方が、命の安全性は高くなる

   4,低い姿勢をとる。

     両足をくっつけてしゃがみ、両手で両耳を塞ぎ目を閉じる。

     この時、両足が離れていると電流が流れやすくなるので、必ずくっつける。

     地面に、手や膝やお尻を付けない。

     低い姿勢は良いけど、寝そべるのは危険で死亡事故例もあります。

   5,落雷は続けて起こる。

     1度落ちたら、次の雷まで数秒の時間が有ると言われていましたが、それは完全な間

     違いであることが実証されています。

     雷雲が通過するまで、低い姿勢を保って耐えましょう。

   6,避雷針が無い山小屋は危険

     中に避難する場合は、壁や柱から出来るだけ離れて、姿勢は上に記述した通りにする

    落雷

事前の注意点

天候チェックと計画の見直し

雨の中での登山は、危険度が高くなる事は判って頂けたと思います。

なので、事前に天気予報の確認をすることが重要です。(登る山の天気予報です)

 ●大気が不安定で無いこと(雷や爆弾低気圧の発生が高まる)

 ●強い雨が降ってくる予報で無いこと

 ●何時から雨が降ってくるのか

 ●登山道には、川を渡る所があるのか

 ●急な雨や雷が発生した場合に、途中から下山する登山道はあるのか

 ●雨が降り出す前に下山できるのか

等を考えて、危険があるのなら登山そのものを中止してください。

 

雨の日の服装

雨の日に限った事では無いのですが、服装は吸汗速乾・透湿性・通気性などの性能が有る物を身に

つけてください。

レインウェア

レインウェアは必須アイテムで、透湿性能に優れています。

透湿性能とは、体から出た蒸気を衣服の外へ出す機能のことです。

この透湿性能が高いと、肌の上の水分がウェアを通して外へ逃げるので、肌の濡れた状態が続く事

が少なくなります。

でも、透湿性能は汗や水分を吸い上げるという物では無いので、肌に接して着るウェアに吸汗速乾

機能が備わっていることが重要になります。

肌から汗や水分を吸い上げて、その蒸気を外へ逃がす という一連の流れが必要なのです。

レインウェアは必ず必要で、防水性と透湿性能が高い物を選びましょう。

レインウェアについては➡の記事をご覧ください『登山の必需品レインウェア

 

装備

トレッキングポール

雨に濡れた登山道は非常に滑り易くなるので、トレッキングポールの使用をおすすめします

      画像をクリックしてください。⇩

右の画像のように、先端の保護キャップを外して使うと土に刺さるので、滑るのを食い止める事が

出来るようになります。

トレッキングポールについては⇩の記事で詳しく解説しています。

     『トレッキングポールで歩行をサポート

手袋

夏場なら冷える事も無いけど、秋から春にかけての雨はとても冷たいので、防水性能のある手袋で

雨に濡れる事を防ぎましょう。

ただ防水というだけでは無く、透湿性があると蒸れなくて快適に過ごせます。

また岩がある所を通過する時に、滑らないように掌が加工してあるものが良いですね。

ザックカバー

ザックは元々撥水が施されていますが、使っている内に性能が落ちて来るし、完全防水では無いの

で中身を守る為にはカバーが必要です。

ザックにカバーが付いている物も多いのですが、付いて無い場合はカバーだけを購入しましょう

靴もゴアテックスなど、水に入っても染み込んで来ない物が良いですね。

また1つ見て頂きたいか所があります。

それは、『タンがアッパーと繋がっているもの』を選んでください。

タンとは紐を縛る部分で、アッパーとは靴の表面全体のことを言いますが、このタンがアッパーと

繋がっていないと、その隙間から水が入って来てしまうからです。

            この部分です⇩

    形や素材は様々
      小さくても無いよりは良い

上の写真のようにつながっていたら、脇からの侵入を防げます。

またソールはグリップ力が高い、などと謳っているものを購入しましょう。

グリップ力が高い靴は、かなり滑り難くなるからです。

 

まとめ

雨の中の登山は、極力避けるべきだと言う事について話しました。

また今現在は雨が降って無くても、前日が雨だった場合も同様に滑り易くなっているので要注意

になります。

でも、だからと言って雨が降ってる時は、絶対に登山を避けると言うのも難しいことです。

それは、山の天気は変わり易いからです。

予期せぬ雨や雷に遭遇してしまう事もあるでしょう。

だから、雨の中の登山を経験して置く事も必要だと私は考えます。(あくまでも私の考えです)

全く経験が無いことが突然起こったら・・・冷静に対処出来なくなってしまいますよね。

なので小雨が降っている時に、里山の入り口から少し入って歩いて見るという経験をする事をおす

すめします。

奥まで入ってしまうのは危険が伴うので、最初は10分や20分くらい入った所で引き返して来て

その次は、もう少し奥へ入って少し傾斜がキツくなる所も経験して見る・・・などです。

文字を読んで、「滑りやすいのか、気をつけよう」って思っても、その滑り具合は全く判らないで

すよね。

なので自分で体験して見ることが必要と考えます。

滑ったらどんな体勢になってしまうのか、滑る所ではどのようにして通過すれば良いのか等を身を

もって経験しておけば、登山中にそういった事が起きても反射的に体が防御態勢を取れるようにな

っていきます。

私も登山を始めた頃に、何度も歩いた事がある登山道を選んで、雨の中を歩く練習をしました。

「こ~んなにすべるのぉ!!」「え~前が見えなくなって来ちゃった」「手が濡れて冷たい」等々

経験したからこそ判るということです。

安全登山が第一ですが、安全登山を行う為には知識経験も必要だということです。

天気予報・山の中の情報(ネットで検索すると行った人の記録が見れます)などを事前にチェック

するのは、登山において常に必要事項です。

更にけっして無理はせず、危ないと思ったら引き返す勇気をもって、登山を行ってくださいね。

何か判らないことがあったら、コメント欄で教えてくださいね。

出来るだけ詳しくお答えさせて頂きますので、気軽にコメント欄をお使いくださいね。(^^)

 

 

 

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