登山の服装はレイヤリングが基本!種類と選び方を解説 /
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登山の服装はレイヤリングが基本!種類と選び方を解説

服装(レイヤリング)
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登山は環境の変化が大きい山の中で行うスポーツなのでウェアの選び方がとても重要です。

激しい運動の登山でかく汗、山を吹く風の冷たさ、などから体を守る為です。

そこで登山では、どんなウェアを着るのが良いのか、ウェアの種類から選び方などを解説し

おすすめアイテムのご紹介します。

それぞれの画像は、クリックするとショップへ飛ぶようになっているので、是非クリックして

見て頂きたいと思います。

 

登山の服装は

登山では、レイヤリングが基本です。

 レイヤリングとは重ね着のことで、天候や気温の変化に対応できるように、脱いだり着たり

 を繰り返す必要があります。

 また汗を多くかくので、その汗を吸わせて素早く外へ逃がし肌を常にドライな状態に保つ事

 が重要なので、重ね着をするという訳です。

 

レイヤリングのメリット

レイヤリングのメリットは以下の通りです。

  ★天候や気温の変化に対応しやすい

  ★汗をかいても蒸れにくく、快適に過ごしやすい

  ★体温調節がしやすい

レイヤリングの基本

レイヤリングの基本は、以下の3層です。

   ●ベースレイヤー:肌に直接触れるウェア

   ●ミドルレイヤー:保温性を高める中間着

   ●アウターレイヤー:防水・防風性を高める上着

これにプラスして、ベイスレイヤーの更に下に着るドライ系インナーがあります。

でもドライ系インナーは、低山では着て無い方が多いですね。

それは、汗冷えによる低体温症を起こすリスクが少ないからです。

少ないだけで、全く無い訳ではないので注意してくださいね。

東京の奥多摩でも、低体温症で救助された方がいますから。

特に標高が1500m以上の山へ行く時は、ドライ系インナーを着ることを推奨します。

それでは、順に見ていきましょう。

ドライ系インナー

  ドライ系のインナーは、肌に接触している必要があります。

  それは、ドライ系インナーの役目が、肌に水分を残さないという事だからです。

  目に見える汗だけでは無くて、汗が蒸発した時の水蒸気までも吸い取って、常に肌をドライな

  状態にしておく必要があるので、その為には肌に密着していなければ役目が果たせないという

  訳なのです。

      それぞれの画像をクリックすると、ショップに入れて詳しく見れます。

  

上の物は全てメッシュです。

  メッシュ!? って思われるかもですね。

  私も初めての時は、ビックリしましたが、これが想像以上の働きをしてくれるのですよ。

  汗を吸い上げると生地に染み込まず、表面に広がらず、水滴状にします。

  またメッシュであることで、その厚みを利用して肌に汗が密着しません

  そして、その上に着ているベースレイヤーに汗を拡散することで、肌に汗が残らなくて汗冷え

  を防げるという構造です。

  また消臭糸を使用しているので、汗臭くなることも防げます。

  ノースリーブでも1年中使えますが、脇汗が気になる方は半袖が良いでしょう。

  冬場など長袖を着る時は、肘の汗も気になるかもなので、ロングスリーブでも良いですね。

  女性用は、カップが付いているので、下着はこれ1枚でOKです。

  ブラを付けることは、街中では想像できないほどに鬱陶しいと言う経験をしています。

  と言うのは、アンダーやストラップはもちろん、カップ内の蒸れなどがあるからです。

  『蒸れない』と謳っている物でも、スポーツをすることは想定外だと思うので、スポーツブ

  ラやカップ付きのドライウェアを着るのが良いという訳なのです。

 

ベースレイヤー

ベースレイヤーに必要な性能

    吸水性・・・肌から出た汗を素早く吸い上げる性能

    吸湿性・・・目に見える汗粒になる前の水蒸気を吸着する性能

    拡散性・・・水分や湿気を拡散させて汗の乾きを早くする性能

    速乾性・・・水分が長く生地に留まらず乾きが早いという性能

    保温性・・・体の熱を逃がさない性能

これらを総合すると、汗を素早く吸って素早く乾く素材であり、身体を冷やさないための保温性

が有るという事が必要だと言う訳です。

これらは、だた単に汗でべた付くと気持ち悪いから・・・という訳ではありません。

もちろん、不快な環境にしないと言うのは大事ですが、もっと大事な事に関係あります。

それは『低体温症』です。

体を冷やすと体温が下がるのは誰でも判る事ですけど、山では街より風が強いことが多いので

より体温を奪われてしまいます。

体温がドンドン下がってしまうと、体の機能が停止してしまい低体温症となります。

低体温症とは、最悪の場合は、死に至るケースもある怖い症状なのですよ。

だから、山の中で『体を冷やす』という事は、とても危険な事だと認識してください。

ベースレイヤーの素材は大きく分けて2種類ある。

  それは、 メリノウールと化繊素材 です。

 2つの素材で、乾きの早さ  熱の奪われ方  臭い  肌触り  価格  耐久性を比較して

 みましょう。

★メリノウール

 乾きと熱の奪われ方がゆっくりしてるので、汗をかいても冷えにくいです

 また臭いが発生しにくいという特徴を持っています。

 夏場でも、同じ物を2日3日着続けても臭わないという話しを聞いたことがあるほどです。

 肌触りは、メーカーにもよりますがチクチクしないと言う方もいますが、肌が弱い私には

 やっぱりチクチク感があります。

 価格は、断然メリノウールの方が高いです。

 耐久性は、混紡率にもよるのでハッキリとは言いきれませんが、元がウールなので化繊の物より

 は弱いようです。

 これを基に考えると、化繊素材の方が良いようにも思えてきますね。

 では化繊素材の特徴もみていきましょう。

★化繊素材

 一口に化繊素材と言っても、様々なものがあります。

   ポリエステル  ナイロン  テンセル などです。

この3つを比較すると、テンセルが1番吸湿性は高いのですが、水に弱いという弱点があり洗濯す

ると縮んだり硬くなったり白化しやすいということもあって、多くの出番は無いように感じます。

またナイロンは、長く使用していると黄変しやすいです。

化繊繊維と言って良く知られているのは、ポリエステルですね。

保温力はあまり無いけど乾きが早く、価格も安価な物が多いので広く出回って使われています。

デメリットとしては、使い続けると汗のニオイが染み込んで取れなくなってしまったり、独特の

ニオイがする事もありますが、価格が安いので劣化したら買い換えるというのも容易ですね。

ポリエステルの特徴でもあるヒンヤリした肌触りは、厚手や起毛しているの製品なら全く感じる事

は無いので冬場でも活躍する素材です。

汗の掻き方が夏場とは違うので、あまり比較にはならないかもし知れませんが、厚手の物や起毛し

ているもので、独特のニオイや汗のニオイが取れないという困りごとは無いように感じます。

これはあくまでも、私個人の感想ですけどね。

ベースレイヤーの選び方

 夏場・・・半袖  ノースリーブ が涼しくて快適です。

   ただし、草や岩などに触れたりすると切ったりカブレたりすることもあるし、紫外線は地上

   より強いので、長袖の方が良いとしている方々もいらっしゃいます。

   なのでここは、個人の好みで良いかと思います。

   紫外線対策には、ヒンヤリ感のあるアームカバー#adがおすすめです。

 秋や高い山・・・半袖  長袖  ハーフジップ が良いでしょう。

   登り始めはまだ暑さが残る秋口でも、標高が高くなると気温が下がります

   そんな時にハーフジップがあると、登り始めは開いておいて日陰などでは閉めて、キツイ登

   りで暑かったらジップを開けて、山頂などでは首まで閉めれば温かいというように、ハーフ

   ジップがあることで、レイヤリングと同じ事が出来ちゃうので、私はハーフジップがお気に

   入りです。

冬・・・少し厚手の半袖や長袖でハーフジップの物が良いでしょう。

   1番に考えることは保温性です。

   でも暑すぎると汗を多くかいてしまうので、心地良い暖かさのものを選びましょう。

   肌触りがヒンヤリしないものを選び、ジップの開け閉めで調節できるのが良いですね。

   また冬は上着を着ないと寒いので、上着を着た時と脱いだ時の両方で考える必要があります

   私は、着たら暑いし脱いだら寒い・・・・という経験を何度もしてきました。

   そして薄い物を2枚着るという方法が、自分にはベストだと感じています。

最初は、どのくらい寒く感じるのか、キツイ登りではどのくらい暑くなるのかが判りませんよね。

厚さやタイプが違う物を何枚かザックに入れて行き、脱ぎ着(レイヤリング)しながら自分には

どういう素材のどんな物が有っているかを、探ってみるのが良いと思います。

             

ミドルレイヤー

ミドルレイヤーとは

簡単に言うと『中間着』で保温と汗を処理するために、登山には欠かせないウェアです。

山は天候の変化が大きく街中より気温が低いので、体温の低下を防ぐためには欠かせません。

でも、それだけに選ぶのが難しいウェアでもあります。

寒いからって厚手の物を着てしまうと、キツイ登りでは暑すぎて汗を多くかいてしまいます。

そのために、しっかりした上着では無くて、ベースレイヤーとアウトレイヤーの間に着るのが

ミドルレイヤーと言う『中間着』なのです。

ミドルレイヤーの役割

ベースレイヤーが吸い上げて拡散した汗を、蒸発させてアウトレイヤーへ送る言う役目ですが

同時に、体を保温するという役目もあります。

ミドルレイヤーの種類

  シャツ  ジャケット  フリース  ソフトシェル  化繊インサレーション  

  ダウンインサレーション(インサレーションとは、中綿が入った防寒着の事です)

大きく分けても、これだけの種類があります。

シャツには、夏向きの薄くて涼しいものから冬向きのフランネル素材で保温性の高いものなども

ありますが、他の物と比べると保温性は落ちるので春や秋口などに着るのが良いと思います。

また化繊インサレーションは、軽くて良いのですが、汗の拡散性が低いので行動中には着ない方

が良いと思います。

ただし、ダウンと違って濡れても保温性は落ちないので、天気が悪い時などには良いと思います。

ダウンは、保温性や汗の拡散性はとても良いのですが、雨に濡れると保温性が低下するのでその事

を頭に入れて、着る時を選びましょう。

ミドルレイヤーの色々。    

アウターレイヤー(ハードシェル)

 アウターレイヤーは、1番上に着るものです。

ハードシェルと呼ばれるもので、これは雪山など極寒で濡れる可能性がある山へ行く時に使う事

が多いので、低山を中心に活動している方には出番が少ないと思います。

アウターレイヤーは、常に着ている場合が多いので、防水・防風性が高くて透湿性能があるもの

を選びましょう。

防水・防風性がしっかりしていれば、中に着ているミドルレイヤーで保温性を保てます。

でも、低山でも雪が降ったり積もっている所へ行く回数が多い方は、ハードシェルを使うのが

良いと思います。

レインウェアもアウターレイヤーに入りますが、ハードシェルと呼ばれる物の方が生地が厚くて

丈夫なので、着ていて暖かいです。(生地が厚い分、重さがあります)

雪山へは滅多に行かないと言う方は、ソフトシェルの上にレインウェアを重ねるなどのレイア

リングに工夫すれば、対応できますよ。私も低山で少ない雪の時はそうしています。

また上にレインウェアを着なくても良い場合(多く濡れる心配がない時)は中に着るものを

暖かくすれば対応できます。

また登山用と考えなくても、スキー用のアウターを使っても良いと思います。

私は登山用を使っていますが、主人はスキー用を使っています。

構造は、ほとんど同じですよ。(スキー用はチケット入れるポケットが袖についてます)

ハードシェルは頑丈に作られている

雪山や寒い風が強い時に使う事を想定されて作られているので頑丈です。

 ハードシェルは、寒い強風の中で常に着ていることを想定して作られています

 強風に煽られても、アイゼンが引っかかっても破れにくいように、生地がとても

 厚くなっていているため、重みもあります。

 常に着ている事を想定しているので、脇などにベンチレーションが備わっている

 モデルが多いです。

  画像をクリックするとショップに飛べます。

1年中活躍するソフトシェル

 ソフトシェルは、完全防水では無いけれど撥水性能もあり、少しくらいの雨や雪ならOK。

 保温性も防風性もあるので、とても便利なアウターです。

 我が家では、ヘビロテのアウターになっています。(^^)

 風が強くて寒い時などはフードも有難い存在なので、フード付きの方が良いかと思います。

    画像をクリックするとショップに飛べます。

まとめ

登山の服装を選ぶ際には、以下のポイントを押さえましょう。

  • 季節や天候に合わせて選ぶ
  • 体型や動きやすさに合わせて選ぶ
  • 色やデザインにもこだわる

季節や天候に合わせて選ぶ

  • 夏は、汗をかいても蒸れにくい速乾性のある素材を選びましょう。
  • 冬は、保温性の高い素材を選びましょう。
  • 雨や雪の日は、防水・防風性に優れた素材を選びましょう。

体型や動きやすさに合わせて選ぶ

  • 太っている人は、ゆったりとしたサイズを選びましょう。
  • 痩せている人は、ジャストサイズを選びましょう。
  • 動きやすいように、ストレッチ性のある素材を選びましょう。

色やデザインにもこだわる

 明るい色・派手な色を選ぶと、視認性が高まり、安全に登山楽しめます。

 また遭難の際に見つけてもらいやすくなります。

レイヤリングの適切な着方

 肌側から・・・ドライ系インナー   ベースレイヤー  ミドルレイヤー  

       ソフトシェル  アウターレイヤー(ハードシェル)

レイヤリングとは、着る服の組み合わせや脱ぎ着をすることです。

初めは自分の体が、どのくらい動いたらどのくらい汗をかくとか、気温が何℃くらいだったら

寒く感じたり暑く感じるのかなどは、全く分からないと思います。

なので自分の状態を把握できるようになるまでは、生地の厚さや織り目の細かさなど様々な服

を用意して、登山中にレイヤリングしてみて、どういう着方が合っているのか、どんな物が快

適なのかを、見つけてみてください。

1番に考える事は、汗冷えをせず寒さに震えることが無い、という事です。

汗のかき方や感じ方は個人差が大きいことなので、とにかく色々試してみてください。

寒く無くても、ウインドブレーカーは必ずザックに入れて置く事をおすすめします。

 

 

 

コメント

  1. […]  アンダーウェアについては、『レイヤリング』のところで […]

  2. […]  レイヤリングの所でもお話ししましたが、体を濡らす事は低体温症を引き起こす原因になり […]

  3. […] 『レイヤリング』のところでお話ししているので、確認してくださいね。 […]

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